では、共有になると何が問題なのでしょうか。
最大の問題点は、原則として全員の合意が必要なことでしょう。
原則として、と言ったのは、他の共有者と意見が異なった場合、自分の共有持ち分だけを売却や処分ができるからです。
この行為に全員の合意は必要ありません。 完全な単独行為です。
ただ、もしその持ち分が性質の良くない部外者に移転したら、とんでもない状況になる恐れもあるのです。
そうでなかったとしても、そもそも全員の合意と言うのはなかなか難しいものなのです。
ただし、同じ共有でも親と子の場合には、親は子供に有利な事を考えてあげることも多いため、喜んで讓歩もしてくれるでしょう。
しかし、これが兄弟姉妹の場合、お互いに独身であればいざ知らず、それぞれに家庭があれば問題は複雑です。
まさに兄弟は他人の始まりとばかり、醜い争いのもとにもなってしまいます。