事業特性とメリット・デメリット⑥

コンテナボックス

駐車場や遊休地に輸送用コンテナを設置し、一般に倉庫や物入れとして貸出します。

コンテナを設置するだけなので、比較的少ない投資で事業を行えます。

駐車場と同じように暫定的な土地活用として利用される場合が多く見受けられ、

最近では高級バイク置場のニーズに対応したバイクボックスなどもあります。

遊休地を駐車場だけで貸している場合、経費がほとんどかからず所得税が高いため、

減価償却できるコンテナボックスを導入することで、節税を図るケースが多くなっています。

事業形態は大きく分けて2通りあります。

▼管理委託型

土地所有者がコンテナ会社からコンテナを購入し、一般に貸出す形態です。

利用者募集及び集金管理業務はコンテナ会社が行い、土地所有者に対し賃料を保証する方法です。

保証される賃料は、イニシャルコストに対し年20~25%が一般的です。

▼借地型

土地所有者が、コンテナ会社または運営管理会社と土地の賃貸借契約を結び、

コンテナ会社がコンテナを置いて一般に貸出す方法です。

この場合、借地権は坪あたり月額1,000~3,000円が多いようです。

メリット

•利回りが約20%と高利回り

•コンテナ1台あたり100万円程度とわずかな投資額でできる

•土地所有者がコンテナを購入する時、減価償却による所得税の節税効果がある

•投資額の短期回収が可能

デメリット

•土地の固定資産税などの優遇処置がない

•土地が更地の評価となるため相続税の圧縮対策にはならない

•建築基準法に基づく確認申請が必要になる場合がある