3ケ月の運用期間!

運用期間は何と3ケ月。HPにキチンと書かれていましたが、うかつにも契約書を見て気が付きます。

「えっ、たった3ケ月?」。

不動産投資なら5年とか10年が当然ですが、この小口化商品では3ケ月後に契約満了し、そのまま物件売却するようです。

3ケ月間限定の不動産共同投資です。同シリーズの別の小口化物件の登記簿を見ると1年で投資家らしき個人に所有権移転されていました。(その共同投資は3ケ月満了でなく1年満了契約でした)。

小口応募者は一棟ものの物件購入の見込客と見ているんでしょう・・・。

「契約書送りましたが、不明点はありませんか」との電話には「ありがとう」と応じます。

そこで、「一棟物件もありますよ。この物件も」と営業可能です。

何百人の小口客のうち何人かは3~4ケ月後には一棟丸ごと買うそう・・・。そう、真の目的は「客の掘り起こし(集客)」です。

匿名組合なら不動産登記はすでに会社名義。移転も容易です。

「インベスタークラウド社が(小口化商品に)期待するのは潜在顧客の掘り起こしから本業のアパート販売につなげること。

(全国賃貸住宅新聞2017.3.20)

なるほど、それが「期間3ケ月」の意味なのか~。見込客確保と物件確保が同時進行します。(さすが情報社会です)

さて、3ケ月で契約満了しての私の運用益は、出資4万円×利回り3%×3/12=300円。

う~ん、出資金送金時の銀行振込手数料より少ないので完全な赤字です。

匿名組合の損益は不動産所得でなくて雑所得なので、赤字になっても、損益通算は不可です。