いよいよ入居募集の旬がやってきました。
空室のある人も満室経営の人も、どきどき、そわそわする季節です。
入居募集はうまくいくのか・・・?
その一方で退室者は出ないのか・・・?
1月~3月は入居者が決まりやすい時期です。
しかし、それは過信。
入居者が決まったと思ったら退去の連絡が入ることも多いものです。
1月~3月は「入居の旬」であると同時に「退去の旬」でもあるのです。
ですから、大家さんはモグラたたきのプロでなければなりません。
私の場合は、幸いずっと満室経営できていますが、とうとう3月末で1室だけ退去の連絡がありました。
この入居者の方は、最初から「あまり長くないだろう」と思っていましたが、約3年間、入居していただいていました。
しかし、6ヶ月前頃から、退去すると言ってみたり、やっぱり先にすると言ってみたり、最後は振り回されてしまいました。
そして、とうとうこの3月末に退去することが決まりました。
私は仲介業者の営業マンから内見者案内の入電があった場合、できるだけ立ち会うようにしています。
私の会員さんの中には、立ち会いなんてまっぴらゴメンと言う人もいますが、私は時間の許す限り、ニコニコしながら立ち会います。
その理由は、仲介営業マンは私の物件の良さを全く知らないからです。
知らないのですから売り込みなんかできるはずもありませんし、それ以上に心配なのが入居者の与信(面接)です。
人は、初めて会ったとしても、しばらく話を聞いていれば、なんとなく人となりがわかります。
今回の退去者も、入居そうそう切れた電球の交換要求で怒鳴ってきました。
また、最近も、テレビが突然映らなくなったとのクレームがあり、CATV会社と私とで、
ワーワー言いながら対応した結果、テレビ本体の線が抜けていただけという笑い話もありました。
そのような人騒がせな入居者かどうかは、だいたい会っていれば「やはり!」とわかるのが不思議です。
最近の不景気で、信じられない要求をしてくる入居者もいますし、家賃滞納の確信犯も増えたように思います。
また、あまりにも事件や事故のにおいのする人は、たとえ給料が多い人であっても断ることにしています。
その理由は、事件や事故で被害を被るのは大家である私、そしてあなたなのですから・・・。
数年前に、山口県の犯行当時18歳の犯人に死刑が言い渡されました。
今朝の新聞はその話で持ちきりですが、その記事の中で「犯行のあったアパートには今でも命日に、獄中の犯人の支援者が献花している」と書かれていました。
しかし、そんなことをされれば永遠にその物件の大家さんの部屋には入居者が現れないのになぁ~と思いました。
大家さんにとっては迷惑な話です。
このような人的リスクを回避するためにも、これからも時間の許す限り、内見の際に人となりを観察したいと思います。