「贈与税は重いので贈与は損・・・?」
「贈与税は軽いので贈与は得・・・?」
『払う贈与税』vs『減る相続税』の比較検討です。
<相続なら…>
相続人は子2人、相続財産1億円。相続税は770 万円で、単純平均の税率は7.7%。
<贈与なら…>
子1人に310万円贈与して贈与税20万円(何で310万円かの理由は後述します)。
「20万円もの贈与税はもったいない?」…を検証します。
310万円の贈与により相続財産は310万円減って9,690万円へ。
財産が減ったので相続税額46万円減です。46万円とは310万円の15%。
相続財産310万円減、その部分への適用される税率(限界税率-表①)が15% です。
100円財産が増えると15円の相続税増。100円財産が減ると15円相続税減ということです。だから310万円の15%、46万円減です。
減る相続税46万円-払う贈与税20万円=26万円の節税。
相続税は累進税率。財産が多い程に適用税率が高くなります。
相続財産1億円で適用税率は15%(子の数・配偶者有無でも変わる)ですが、相続財産2億円なら適用
税率30%。310万円贈与でその30%の93万円相続税が減り、贈与税20万円を払っても、73万円の節税。
5億円は45%で140万円が減り120万円の節税です。