ソニー不動産は不動産業界を取り込めるか?

ソニー不動産「おうちダイレクト」の当初のシステムは、売主個人が自分で値決めして、自由に市場で売り出します。

内見時に一般媒介(2018年現在は専任媒介推奨)となりますが売主仲介料は無料です。

実質ソニー独占の専任媒介なのに宅建業法上では一般媒介。

更にソニー不動産自らは片手仲介を原則に、「両手仲介は利益相反だ」と消費者に訴えました。

激怒した不動産業の業界団体は「ふざけんな」、ソニー不動産に送客するヤフーをボイコット。

まるで産業革命時に機械に仕事を奪われた労働者のラッダイト運動(機械打ち壊し運動)のようでした。

ボイコットぐらいでIT・AI激流を止められるのか?逆に業界がソニーの激流に呑み込まれるか・・・?

 

現在ソニー不動産の仲介プラットフォームに乗せてもらいビジネスをしているのは、

ロイヤルハウジング・大京穴吹不動産・大成有楽不動産販売、東宝ハウスグループ、ポラスグループです。

ここに大阪宅建協会(8500社加盟)が加わります。

ソニー不動産は不動産業界を取り込み、マーケット支配する戦略でしょうか?果たして業界を呑み込めるのか?

「大阪宅建協会の会員企業は、売主から直接売却の依頼を受けている物件(物元物件)を『おうちダイレクト』上で販売することや、

ビッグデータと独自のアルゴリズムで高い精度のAI売買査定支援ツールなどを利用できます。(出典:大阪宅建HP)」

「『おうちダイレクト』と大阪宅建協会は、その他の都道府県の宅建協会においても同様の提携及び事業を展開し、

将来的には全国の宅建協会への展開を視野に入れております。(出典:大阪宅建HP)」