前記事に述べた情報の収集は、いかにも税務署がやりそうな想像もできるでしょう。
これらは調査の過程で、言ってみれば業務としてついでに、と言う意味合いもあるような気はします。
そうではなく、もっと積極的に情報の収集を行う場合もあるのです。
例えばデパートの外商部。
デパートで外商を利用する方はシャツやパンツを買う訳ではありません。
オーダーのスーツ程度で利用することはあるでしょうが、高額品を購入する顧客なのです。
貴金属、書画骨董等店頭には並べていない物を買って頂く顧客層が外商部の顧客なのです。
つまり、外商部に情報収集に行けば、いつ、誰が、どんな物を、いくらで買ったのかが分かる訳です。
先ずはそれ程高額な物を買えるだけの所得の申告をしているのか、最終的に相続財産として将来計上されるのか、
そして決済銀行は何銀行なのか等々様々な情報が得られることになる訳です。
その他にも高級外車資料と言うのもあります。
普通のベンツやBMW程度の車ではなく、スーパーカーとか1億円を超えるような高級外車は、
いつ、 誰がいくらで買ったのかを資料化することもあるのです。