毎日のように「キャッシュレス経済」の記事が増えてきました。
おそらく2020年の東京五輪を核にした外国人渡航者のインバウンド消費狙いなのでしょう。
「現金主義」の日本は、外国人からの不満も大きいとよく報道されています。
そんな中、2017年末、日本橋馬喰町にロイヤルHDのレストラン実験店舗が「CASHLESS現金お断り」でオープンしました。
注文はタッチパネル、支払いはクレジットカードや電子マネー。更にLINEペイならセルフ決済です。
現金決済廃止でレジ集計作業はなくなり省力化。
その一方で、日本人からは「現金が使えないなんてありえない」との客からのクレームもあったとか。
(出典:週刊ダイヤモンド2018.9.29)
そしてロイヤルHD傘下の天丼「てんや」は現金お断りの(実験店ではない)新店を浅草に10月オープン。
客の3~4割は現金が使えないとわかると注文を諦め帰っていきます。
(出典:日経ビジネス2018.10.15)
すでに「現金お断り」が当たり前の上海で「現金お断り」が消え、現金受け入れが始まりました。
その理由は、人民元受け入れ拒否に業を煮やした中国人民銀行が「電子決済のみ」を禁止する公告を出したからです。
つまり日本は「キャッシュレス経済」周回遅れ。
伊豆諸島の八丈島は、「キャッシュアウト」先進地域。
銀行預金口座から即時引落のデビットカードを飲食店で示し、必要な金額を伝え、暗証番号を入力すると、店のレジからその金額の現金を受け取れます。
ホテルや飲食店、タクシー等で最大3~5万円を引き出せます。ATM不足への対応です。
さて、これは日本では先進地域でも、キャッシュ不要の国から見たら後進国の証拠でしょうか。
(出典:産経2018.10.11)