前述の調査の際に売上や仕入から、それらを資料化するのは、勿論通常の調査の過程で調査官が容易に行えるものであることは、
ご理解頂けたことでしょう。
それでは高額な書画骨董、高級外車等は税務職員のどう言う役割の人が情報収集を行っているのでしょうか。
実は税務署や国税局にはその手の作業を専門にやっている人達がいるのです。
資料源の開発と言う言い方をしますが、何処へ行ったら調査の際に有効な情報が
あるいは申告漏れが生じそうな情報が得られそうか、日夜それだけのために励んでいる人達がいるのです。
その最たるものが国税局の査察部と資料調査課(通称リョーチョー)・・・。
場合によっては、甲氏の調査の過程で結果的に乙氏、丙氏の預金情報を金融機関で収集できてしまうこともあるでしょう。
本来は違法でしょうが、横目でちらっと見て情報収集することから、横目資料とも呼ばれています。
また、週刊誌や新聞紙上で掲載されたことをヒントに、実態を解明し調査に選定、着手することもあるのです。
特に上記のリョーチョーは各種の情報収集をしては、税務署や査察部に連絡し、自らが調査を行うこともあるのです。
何はともあれ、税務署も国税局も必死になって不正に繋がるネタを見つけようとしています。
善良な私のような市民には全く関係のない話ですが、世の中にはそれだけ悪い人間が多いと言うことなのでしょうか。